キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「は~気持ちいいわ~」


タオルを頭に乗せてオヤジなカエデはまったりと湯舟に浸かっている。ツバキもその横に肩を並べてくつろいでる表情。


「サークーラーちゃん」


ブクブクブク……
湯舟の中、目から上しか見えてないサクラは妖怪みたいで怖可愛い。


「ゴメンって!それにみんな気にしてないから恥ずかしがってないで出ておいで」


優しく宥める。

ブクブクブクブク……


「サクラ‼これ以上はヤバイって」


ブクブク……プハー

やっと出てきた妖怪・恥ずかしがり屋サクラはゼイゼイと肩を揺らし息をしている。


「ううっ……みんなにカップ数バレちゃった」


半泣きで言われると私にも責任があるわけで、罪悪感が刺となって刺さる。


チクチク……

チクッ……


ああ……感覚まで本当にしてきたかも……
背中がチクチク痛む。

これがサクラにちょっぴりだけど、してしまった悪戯の罰なのね。


チクチクチクチクチクチク
背中が痛いというよりむず痒い。

気になって気になって。ガバッと後ろを振り向いてみる。
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