キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて

「うっさい‼お調子者ゆーな。ごめんね～、えっと……鷹居さんだっけ？私は……」

「近藤カエデちゃんだよね？私はアズサでいいよ‼」


今度はカエデが自分の名前を言う前に私が割って入った。



いつも思うけど、自己紹介ってなんだか照れるし、くすぐったいような気持ちになる。

でも第一印象って大切だから、ちょっぴり猫を被り、笑顔でなるべく好印象を与えるようにカエデ達に自己紹介をしてみた。


でも……

二人はそんな事気にする子でもないようだ。


「じゃあ、私の事もカエデでいいよ‼
あっ‼こいつの事はツバキブーとか、ツバポンとかなんでもいいから」


ツバキを指差しながら、おちゃけた感じで言う。


「おいっ‼初対面の相手にバカな事言わないの‼まったく。ごめんね～、カエデってホントおバカで」


私の目の前で二人は夫婦漫才のような会話をしだし、カエデがボケてツバキが突っ込んでいる。


二人のやり取りを私が呆気に取られて見ているのにも関係なしって感じで、更に漫才は続いている。