キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
『早過ぎない?』とか『大丈夫?』とか。
言いたい気持ちを飲み込んでカエデの同意を求める笑顔に頷く。


時間とか関係ないのかもと自分を納得させて。サクラの直感と好きになった大揮君を信じて。


「わかった。旅行の日取り決まったら教えて」


満面の笑みでサクラに伝えると、胸の辺りで手を合わせ安堵のため息を吐いた。


「良かったー」


胸を撫で下ろすサクラは可愛くて、心配なんていらないんだと確信する。


本当に大揮君が好きなんだ。
笑顔を見ればそれくらいわかっちゃうよ。

だって私も恋を知ってるから。


陽亮と出会う前の私なら、絶対止めてた。
付き合って間もないのに、二人きりで旅行なんて昔の私なら考えられない。


「今日は私が奢るね」


そう言ってレシートを持ち立ち上がるサクラの背中は、いつもより大きく感じた。

って言っても半分大揮君の奢りだから、サクラに大揮君にもごちそうさまと伝えてもらおう。



あー!

夏最高‼


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