キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「仕事は夕方には終わるから大丈夫だよ」


ツバキが少し考えてからサクラに言う。


「彼氏と会う約束あるけど、夕方には切り上げるよ」


ストローからコーラを吸い、噎せながらカエデも言う。


「無理しなくていいよ?お土産なら直接カエデの家に持って行くことも出来るし」

「大丈夫、大丈夫‼それに……」


ムフッと含んだ笑いをするカエデ。
大体想像はつくし、表情に出し過ぎだよ。


「サクラの開通祝いもしなきゃね」


白い歯を見せてニヤリと笑う。

サクラは顔を真っ赤にしつつも反論しないってことは!?


「アズサは?」


赤い顔が可愛くて、もっと赤くさせてみたくなる悪戯心が芽生える。


「陽亮と会うけど夕方からなら大丈夫‼それに私がいないとくす玉持って行けないじゃん?」


『ご開通』くす玉はまだ私の部屋の机の奥底で出番を待っている。

やっと役割を果たせる時が来たね。


首まで赤みを帯びたサクラ。
ちょっとやり過ぎたかな?
でも私たちのサクラへの愛情はまだまだ終わらない。
< 267 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop