キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
今日は、ミホ、メグミ、私の三人でここを訪れた。
『今日は』とか言ってみたけど、このところお馴染みの面子となっている。

カーテン越しに低い声で声をかけて現れる食事や飲み物を持って現れるイケメン店員たちを見ながら会話も弾んでいた。

女同士で話す内容といえば、たいていは恋愛話。彼氏自慢やら、時々愚痴も混ざり話が尽きることはない。

しょっちゅう会っていても恋愛が一度(ひとたび)絡めばマシンガンの如く時間を忘れて語り合う。

女特有である意味独特なものかもしれないとフと思ったりもする。

でもそれは、今日に限っては違った。
いつもは一番騒がしい私が大人しいからだ。

大人しいというよりうっすらと影がある、そんな風にも見えているだろう。
いつもは明るく話している私の温度が低い。

「アズサ、今日はなんだか元気ないじゃん」

メグミの問い掛けに、少し寂しそうな顔で私は笑った。


「うん……。ちょっとね」

「どうしたの？」


やっぱり元気がない私に、躊躇いながらメグミは問う。

私は眼を泳がせたあと「実はね」と切り出した。


この後、私が語ったのは

悲しくも……素晴らしき友情の秘話だった。

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