キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
私がはっきりした性格だから、どうしてもぶつかってしまう事が多い。だからといって好んでは争い事はしないし、喧嘩も好きな方ではない。

物事をはっきり言う子は好きだけれど、ただ単にキツイだけの子は苦手。


サクラはそのどちらかなんだろうか?
見た目の印象はおっとりしているのに、ドSだったらどうしよう……


私がそんな思いを巡らせていると、ツバキが腕に付けたブランド物のアンティークな時計を見ている。


「でも、もう10分も前に出て行ったけどね」


少し笑いながら言うツバキ。

10分も前って、どれだけトイレ長いの??


「仕方ない。そろそろ探しに行ってやるか」


ツバキがそう言うと、カエデとツバキはまたも顔を向き合わせてニヤリと笑う。


迎えにじゃなくて探しに行くってどういう事?



「サクラってばね……。究極の方向音痴なんだ‼」


私の考えを見抜いたようにそう言うカエデの発言に、驚きを隠せない私。


方向音痴??
でも、ここ学校だよ?



ありえない‼‼

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