キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
二人は恥ずかしがる事もなく、普通の顔でこんな話をしている。

Hはおろか、彼氏のいた事のない私は口を間抜けにポカンと開けて二人の話を聞くしか出来ない。



つ……ついていけない。
大人な会話過ぎて、私には理解出来ない。

チューはまだしも、外でHなんてどんなシチュエーションでそうなる訳??


多分、この時の私の顔はモザイクがいるくらい恥ずかしさと困惑と想像(妄想)が入り交じった奇妙な顔をしていたに違いない。


誰かブサイクにモザイクかけてください‼‼



「アズサは彼氏いないんだっけ?」


そんな私を見て、カエデが普通に話し掛けてきた。


顔、ヤバクなかったかな?
それよりもッ、そういえば高校生活での1番の目標は『初カレゲット』だった事を思い出した。


「やばい‼すっかり忘れてたーー‼‼」


いきなり叫んだ私を、三人は驚いて見る。


「なになに、いきなり!?何を忘れてたの?」


自分でも呆れる急な叫びに、唯一すぐ反応してくれるカエデ。

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