キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「彼氏……」

「彼氏?何言ってるの??どっかに置いて来たの?」


そんな事あるはずないのに、ツバキは真面目な顔で聞いて来た。でも、それにツッコミを入れる余裕もない。


「違うのぉ‼私ってばこんな大切な事忘れるなんて」


すっかり一人プチパニックになっている私を見て、みんなの頭がハテナマークになっている。

私の頭の中はビックリマークだらけだよ……トホホ。


そんな中、一人冷静なサクラは「アズサ、どうしたの?」と、私を落ち着かせようと(本人はそうは思っていないかもしれないが)おっとりした口調で話し掛けてきた。

胸に染み渡る暖かいサクラの声で少しだけ冷静になる。


でも、ホントに私はバカだ。
否‼大バカ野郎だ‼‼

四人でいる事があまりにも楽しくて、今の今までこんな重大な事を忘れていたなんて……。


友達は出来たけど、私には欠けていたものがあるんだ。気付いてしまったからには引き返せない。


それは『ラブ』
『愛・ラブ・WHO?』

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