キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
ヤバイ……泣きそうかも…………。

目にカッと熱いものが込み上げてくるのを感じ、みんなに泣き出しそうな顔を見られたくなくて下を向き何もない机の上を見つめる。


『友達』と『親友』の境界線ってどこだろう?
毎日、一緒に楽しく遊ぶだけの関係なら友達?恋の話が出来たら親友?

そんなのおかしいよね……。



わかってる。『境界線』なんて物はホントはない。私が勝手に作ろうとしているだけ。
欲張りで、自分勝手な私が嫌になる。


それでもサクラ……。
あなたの心の中を知りたいと思う事はイケないことですか――?




俯いたまま、何も話さなくなった私を心配して、三人がいっせいに私の顔を覗き込んできた。


「アズサ!?どーしたの?泣いてんの?」


ツバキの言葉でいつの間にか涙が流れ出ていた事に気付き、慌てて手で目を拭う。


「ち……違うよ。泣いてなんてないよ」

「泣いてんじゃん‼どうした?どっか痛いの?」


私の頭に手を添えるカエデ。

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