キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「でも、うちらも寂しい思いさせてたんだよね……。ホントにごめんね」


ツバキの声って本当に落ち着くな。心に染みるというか、とても心配してくれているって伝わってくる。


「アズサ~、ゴメンね……。早く言えばよかったよね」


自分勝手な考えをしていたんだから、みんなに謝ってもらう資格なんてないのに……。

それにサクラに対してだって、『恋愛の話』という形で、友情の大きさを計ろうとしていたのに。


「私こそごめんね。みんなの事信じてるのに、こんな事で泣いちゃったりして」

「なーに言ってるの‼うちらは四人で一つなんだよ?だから一人で悩むくらいなら、初めから四人で悩んだ方が早く解決するってもんでしょ?

だから、これからは泣くまで我慢せず、すぐに打ち明ける‼アタシら友達じゃん‼」


ツバキの言葉に、みんなで『うん、うん』と頷く。


「みんなが納得した所で本題に入ろうか‼ねっ、サクラ?」

「う……うん」

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