キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「ちょ、ちょい待ち‼やっぱりサクラも待とうよ」


手の平を見せながらツバキがストップをかける。


「そうだね。うー、どこの場所だろう」


他の子たちはもう自分の番号がどこにあるか黒板に確認しに行っていて、徳山先生は呑気にその様子を机に肘を付き、その上に顔を乗せ見守っている。


徳山サン……。あなたは気楽でいいですね……。こちとらあなたの思い付き提案でアタフタしてるって言うのにっ。



ユカちゃんがサクラの前まで来て、残り少ないクジをサクラも引き終えると自分の席を立ち私たちの元へやって来た。


「じゃあ、みんな揃った所で見ますか」


カエデがまたも神妙な面持ちて言うもんだからゴクリと本日二度目の生唾を飲む。

意を決し、手の中にあるクジをそっと見ると『6』と書かれてあった。


それぞれ番号がわかったところで、自分の番号がどこにあるか確認する為、黒板の前まで移動する事にした。
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