キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
今と同じって事は、窓際で1番後ろだからサイコーの席じゃん‼


「いいじゃん‼あそこベストポジションじゃん‼私もあそこがいいのに」


心底羨ましそうな顔でカエデが体を少しくねらせる。


「うん……。でも席替えの意味がないって言うか……。ビミョーだよね」


肩を落としながら、サクラは困った顔半分、笑った顔半分の微妙な表情。


たしかにね。席替えしたのに同じ席ってのはビミョーっちゃあビミョーなんだけども。


「まっ、まあ何にせよみんな良い席でよかったじゃん‼カエデ達はどこ?」

「真ん中の列の1番後ろ‼」


カエデが元気な声で答える。


「私はアズサの隣の隣の列の後ろから二番目」


ツバキが指でブイサインを作りながら言う。


おぉ‼結構みんな近いじゃん‼
飛び飛びだけど、案外固まってる。

とりあえずは良い席を記念し、イエーイとハイタッチをし、私たちのテンションは上がってきた。


誰かが席替えを提案しない限りは、私たちには安泰な生活が保障された訳である。
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