キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
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入学式当日。
睡眠不足にも関わらず朝の6時に目が覚めた。
まだこんな時間か……
もう少し寝ようともう一度目を閉じてみる。
けれど一度醒めてしまった脳を眠りに就ける事は出来ず、10分で寝るのを諦めベッドから体を起こした。
遮光カーテンをシャッと引くと、朝日がまだ低い位置にいて完全に起きれるまでの陽射しはない。
窓を少しだけ開けると、四月といっても朝の冷え込みは春と冬の境目を感じさせる。それでも、今日の空気はいつもとは違う匂いの様な気がする。
中学生ではない私。
高校生な私。
んーっと伸びて朝日を浴びる。
ハンガーに掛けられた制服をベッドの上で眺めると、夢が一歩現実味を帯びた。
パジャマのまま1階のリビングに降りていくと、早々と起きてきた私に『珍しい』と言わんばかりにママが話し掛けてきた。
「おはよう。早いじゃない」
「うん。目が覚めちゃって」