キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
恥ずかしさと戦いながらも反撃を忘れない私。


「仲もなにも……!!!アンタとは全く無関係です!変な事言わないでよ‼」


ピシャリと言いのけ、陽亮の体を遠ざけるように手で押しのける。

キツイ言い方をされてもものともせず、クスッと小さくいたずらっぽく笑う陽亮。


コイツの言いたい事はわかるんだけど、わかりたくない!

『あの事』には触れたくないし、触れられたくない。思い出しただけでも、顔が火事になるくらい恥ずかしいのに。


だいたい本当ならば陽亮の方が恥ずかしくないといけないのに、なんで私がこんな思いしなきゃならないの!?


それでも、私の気持ちを知ってか知らずか、むしろわざとだろう!?

と思えるように


「オレの『最中』見たくせに。エッチ」


ウキャーーー‼‼
だからそれは思い出したくないのに!
しかもエッチって。

たしかに覗いた私が悪かったけど……。


「だいたいアンタがあんな所で、その……あんな事を………」


言われっぱなしもしゃくで勢いよくまた反撃開始したものの、はっきり言うには抵抗があり徐々に声のトーンを下げて口ごもってしまう。


テレビドラマの中や漫画で見た事はあっても、実際に目の当たりにしたのはあれが初めて。自分が経験する前に、まさか人のを見てしまうなんて夢にも思わなかった。
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