キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「ハァァァァ~~~」
翌日のランチタイムに深い溜め息を吐く女が一人。私だけど……。
いつもの様にサクラ達とお弁当を食べる楽しい時間のハズが、昨日の席替えの最悪さに、『私を食べて』と言っているタコさんウインナーにも箸が進まない。
「アズサ、元気出しなよ!徳山先生に何とか席替えをもう一度早めにやってもらえるように頼も?」
サクラが心底心配した声で私をなだめる。
カエデとツバキも『そうだ、そうだ』と言い、サクラに賛同し元気付けてくれる。
みんなも陽亮やアカリと関わりがないし、あまり良い印象を持ってないようで昨日から私に同情しっぱなし。
あのメンツに私の心は、かなり病んでいるらしい。
「そだね。徳山先生に直談判しよう‼」
気落ちしてばかりもいられず、三人の励ましを無駄にするまいとばかりに無理矢理元気を出し、まだほとんど手を付けられていないお弁当を口にかきこむ。
お腹が満たされて来たら、何だか心まで満たされた気分。
「おっ‼アズサ復活?」
カエデがサンドイッチを飲み込みながら、私の食べっぷりを嬉しそうに見る。
「おうよ‼落ち込んでても仕方ないしね」