キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
……上手くごまかせたかな?


「わかった‼アズサってば、海でナンパされるんじゃないかって期待してるんでしょう!?」


パンっと手を叩き、閃いたときに見せる顔でカエデが言う。


「エッ?あぁ、うん。まあそんな感じかな」

「なんだ、そんな事か。心配して損したね、サクラ」


サクラも『そっか』と言って納得してるみたい。ちょっと違うけど、そういう事にしておいた方が都合がいいかも。

この際、情けない理由は置いておくとしよう。


とにかく、また心配かけないようにだけはしないと。

初めてサクラたちの前で泣いてしまったあの日から、サクラたちが気を使って中学時代の事を私の前でしないようにしてくれてるのはわかっていたから。




この後は、陽亮の事を無理矢理頭から追いだし、海へ行く計画のみに集中して話に参加した。


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