“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
「・・・まずいな。」
「え?」
隣の席で一緒に説明を受けていた真田さんが小さく漏らした。
「どうしま・・」
真田さんに聞こうと思ったところで川辺課長がこっちを見た。
「それから、島田が“患者”として野崎の病院に通う間、
一切の捜査員は病院に近づくな。
野崎に“島田早苗は刑事だ”ということがバレては全てが台無しだ。
奴の周りから我々警察の気配を一切排除する。
・・・・特に真田、分かったか?」
「・・・へーい。」