“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
・・そういうことか・・・・。
思わず頭を抱えてしまった。
俺達は張り込みも含めて、まだまだ野崎心療クリニックに通う気満々でいたのに・・。
川辺課長から改めて
“張り込み禁止”、
“野崎との接触禁止”
が全捜査員に言い渡されてしまった。
「真田さん・・・。」
「まっ、あとは早苗に任せるか。」
真田さんは意外と楽観的な表情を浮かべていた。
「小西、いずれにしてもこれで局面が大きく動くぞ。」
「・・ですかね・・・。」
「まぁ待とうじゃねぇか・・勝負の時を。」
待つ先にあるのは決着か・・・それとも・・。
俺達警察の威信は“おとり捜査”に全て託される事となった。
第4章 完