“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
「ゴホッ!!ゴホッ!!
・・み・・みず・・。」
「はいはいどうぞ。
そういえば昨日からずっと考えてた事があるんですけど、
もしこれまでの4件全て、遺族からの復讐依頼がトリガーになってるんだったら、
早苗さんからアクションを起こさないと向こうは動いてくれないんじゃないですか?」
「早苗はカウンセリングの時に、
“この手で殺してやりたい”
っていうニュアンスを何度も言ってるらしいけど、
確かにどういう手順でどういうやり取りが鉄槌者⇔遺族でされてるかまでは分かってないからな・・。」
「確かなのはアリバイを作らせている、
もしくは4件目の東京で就活中だった本木君のように、疑う余地がないタイミングで犯行に及んでるって所です。」
「まっ、いずれにしても早苗の予定を聞いてきたり、
早苗に“○○をしろ”っていう接触が向こうからあれば、
犯行日は“その日”って事だろうな。」