“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから


―――――― 


川辺課長に早苗さんから連絡が入ったのは、それから数日後だった。


「本当に野崎がそう言ったんだな!?」


<はい、

“この週末は何をしているか”
と聞かれたので、

前もって決めていた通り

“土曜日に高校の同窓会がある”
と伝えました。

野崎からこういった質問が来たのはこれまでで初めてです。>


スピーカー越しから伝えられると、
川辺課長他、幹部連中がポンと手を叩いた。


「よし!よくやったぞ。了解した!」



< 119 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop