“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから


「・・来た。」


耳を澄ますと足音が聞こえてきた。


島田早苗の帰宅ルートの中で、
一番人目につかず、防犯カメラも無いこの場所。


そこに近づく足音をこの耳が捉えた。


鞄からロープを取り出す。


今回は初の女。

悩みに悩んだ挙げ句、
僕は“絞殺”を選択した。


男と違って、女は呼吸が出来なくなるとどんな反応を示すのか。

僕の興味は尽きることが無い。



足音が次第に大きくなったところで、

そろそろ身を乗り出・・・・


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