“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
「だとしても・・・それで何で僕を・・・。
いつから僕に目をつけていた・・?」
「・・・・・初めて君と喋った時から。」
「・・・・ハハ・・・嘘はやめてよ・・・。
そんなはず・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・どうして・・?」
「俺と小西が初めて野崎を尋ねた時、
小西が君に警察手帳を見せた。
小西の名前を知る機会はそれであったかもしれないが、
その時点でまだ俺と君は一言も会話を交わしていない。
それなのに君は、2回目にクリニックを訪れたとき内線で野崎に、
“ムコウジマ警察の小西と真田が来た”
とはっきり俺の名前を野崎に伝えていた。」
「・・・・・・・・・。」
「ずっと引っ掛かってた。
なんで君が俺の名前を知っていたのか。
野崎が君に話した可能性も考えたし、
“君はあくまで実行犯で、
野崎もやっぱり犯行には絡んでる”
って可能性も最後まで捨てきれず、
小西とずっと二人で考えてた。
・・結論は出なかったけどね。
まっ、この状況では結局の所、
君の単独犯だったか・・。」