“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから


「そういえば話変わるけど、

昨日小西が野崎先生に話聞いてきてくれたよ。

君、男だったんだな。」


「・・・・・・・。」


「ずっと隠してたのか?」


「・・・ええ・・。
両親にも、弟にも、祖父母にも、
うわべだけの友人達にも。」


「ずっと自分を騙して生きてきたのか・・。
大変だったな。」


「・・・・その話はもういいでしょう。
何も関係ない。」


「・・・。」


「僕は人を殺す事だけを考えて生きてきた。

何をやっていても、
誰と話していても。

ハハッどうですか?
僕みたいな人間に会うのは初めてでしょう?

“サイコパス”は僕の為に作られたといってもいい言葉だ。」


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