“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから


真田に問い詰められたあの言葉が頭の中を巡る。


拘置所に移され、薄っぺらい布団越しにアスファルトの冷たさが全身へと伝わる。


見つめる先には無機質な天井。


他に誰も居ない独房の夜。


真田に問い詰められた言葉に、
“本当にそうだ”と答えようと、

これまでの日々が溢れだす。


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