“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから


無機質な天井が次第に滲んでいく。


目を閉じると、
僕の好きな歌が流れる。


だけどいつもと少し違う。


家族と一緒に夜ご飯を食べていたあの頃、

そして今まで。

まるで気にも留めなかったフレーズが、
ぐるぐると頭の中でリピートされる。



・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・そうか・・・・・


・・・・・・・・・・・


良く分かったよ・・真田さん。




     “幸せ”だって無くして気がついた
      馬鹿な僕だから

               終





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