“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから


口が渇いたのか、
真田さんは水を一口飲む。


「それが出来なかったか、だな。」


「出来なかった・・ですか?」


「運び出す為の車を持っていなかったとか、
なにか事情があったのかもな・・。」




少し話が途切れたところで注文していたうどんが俺達のテーブルに運ばれてきた。


小休止とばかりに割り箸を割って麺をすする。

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