“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
うどんを食べ終えたところでその事について意見を聞こうと思った時、
真田さんが思わぬ言葉を口にした。
「俺が気になった2点目なんだけど・・・・。」
「はい。」
「・・・・・・アリバイだ。」
「アリバイ?誰のですか?」
「今回の3つの事件。
最初は関連性に気付かず、
それぞれ捜査してたんだろ?
だったら真っ先に確認したはずだ。」
「・・・・・あ!もしかして・・?」
「今回殺された被害者達は過去に人の命を奪う罪を犯していた。
だったらまず真っ先に疑うのは・・・。」
「奴らの犠牲となった被害者遺族・・・・。
でも真田さん、
勿論僕らは最初にその人達へ話を聞きに行きましたが、
全員ちゃんとしたアリバイがありましたよ?」
「それだよ俺が気になってるのは。」
「・・・どういうことですか?」