“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
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「復讐代行か・・・。
“アリバイがあるから疑う”
っていうのが真田君らしいね。」
今朝の捜査会議を終え、俺は早苗さんと共にある家へと向かっていた。
1件目の被害者 迫田ムネヒコが未成年当時に命を奪った女性の父親の元へ。
助手席に座る早苗さんは当時の聞き込み資料を見返している。
「それにしても・・
どうやって確認しようね・・。
いや・・“何”を確認しよう・・。」
「そうっすね・・・。
アリバイがあるのはもう明白だから、
そもそも俺達が伺う事自体、遺族の人達は良く思わないかもしれませんよね。」
「真田君の推理が正しければ、遺族の人達は“誰か”に迫田殺害を依頼したことになる。
そしてそれは他2件の遺族とも繋がっている人物・・。」