“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから


圧迫され、呼吸ができず悶え苦しむ人間は、

本当にドラマのように「アゴッ・・ガッ・・」と濁音混じりの声を発するんだと知った。


奴の顔がどんどん紫色に変色していく様子は美しく、

どんなドラマの演出でも表現しきれない、

リアルな死に際の表情を見て、こっちが呼吸困難になるほど僕は大笑いをしていた。


人間の死はやはり僕に耐えがたい快感を与えてくれる。


早く4人目を殺したい。

もはや僕は、どんなものよりも厄介な“殺人中毒”に冒されていた。

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