“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
「・・・真田さん、これはもしかして本当に!?」
「可能性はかなり高まった。
どっちから持ちかけたのかは分からないが、
結果的に遺族の人達が復讐を依頼したんだったら、
彼・彼女らから絶対的な信用を得ていた人物だったはずだ。
それがいつも自分達の心の悲痛な声を聞いてくれていた先生だったら納得がいく。」
「野崎 マサアキ・・・・。
こいつが・・“鉄槌者”。」
「さっそく行くか。こっちが疑っていることは絶対に相手に悟られるなよ。」
「はい!」
はやる気持ちを抑えきれず、
署を出て車へと乗り込んだ。
第2章 完