“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから


「お待たせしました。診察室へどうぞ。
突き当たりを左になります。」


受付の女性が電話を置いたのと同時にもう真田さんは廊下を歩きかける。


「お手数掛けました。」

俺も早歩きでその後ろ姿を追った。





「・・・・・・。」


「・・・・・・。」


視線の先には“診察室”と表示がつけられている部屋。


あの扉の向こうに・・・“鉄槌者”が・・・。



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