“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
“コンコン”
部屋の前に着くと真田さんがノックをする。
“どうぞ。”
中から声が聞こえてきたので扉を開けた。
「突然すみません。
ムコウジマ警察の真田と申します。」
「同じく小西です。」
扉を開けた先。
椅子にドカッと座る形で俺達を待ち構えていたこの男が・・・
「警察の方が僕に何の御用ですか?」
意外と若いな・・・。
“清潔感溢れる好青年”
という印象を受けた。
・・・見た目からはとても3人の人間を殺した男とは思えない。
「座ってもいいですか?」
「ええどうぞ。」
真田さんは普段は患者が座るであろう椅子に座り、野崎と対面する形となったので俺はその後ろに立つ。