“幸せ”だって無くして気がついた 馬鹿な僕だから
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殺すなら、
男より女のほうがいいかもしれない。
小学生の時、国語や算数の授業を受けながら、僕がぼんやりと考えていた事だ。
僕は割と腕に力がある方の人間だと自負していた。
しかし相手が男だと負けてしまうかもしれない。
凶器という武器があったとしても、
殺すなら絶対的に相手より僕の方が力で勝っていないといけない。
黒板に先生が文字を羅列する中、
僕は授業の内容もそこそこに、
周りのクラスメイト達を眺めていた。