【短】あなたの声。

1%にかけよう……。


「ぷっ」

上から降ってきたのは笑い声。

「へ?」


顔を上げると、必死に笑を堪えようとしている奏。


……笑われる可能性は予想してなかったな…。


「な、なんで笑うんですか!?」

「っぷ。ゴメンごめん。
 だって告白で『好きっぽい』って……」

「それは……。」


やっぱおかしかったか。

ちゃんと『好きです』って言えばよかったかな……。


「いいよ。」

「っへ?」

「だから、いいよ。君となら。」

「…なに、が?」

「付き合っても、いいよ。」


そのコトバを理解するのにかなりの時間が掛かった。


「い、いいの!?
 あ。いいんですか!?」


思わずタメ口。

「自分からコクっといて…。
 それとも冗談?」

苦笑いしながら言われた。
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