【短】あなたの声。
アエナイ日々。
高校生のあたしと、
4コ上の大学生の奏。
そんなの何でもない。
って思ってた。
けど、予想以上に苦しかった。
時間は合わせようと思っても合わせられないんだから……。
おんなじ年なら、今授業中だな。
とか、一緒にお昼ご飯食べたりとか。
できたかな?
でも、いい。
逢えなくても奏がいい。
前に逢ったのは、4日前の日曜日。
あの時、もっと充電しとけば良かった……。
平日に会えることなんて滅多にない。
休日だって無理してくれてるんだと思う。
だけどあたしは
『奏が大変そうだから別れる。』
そんなことができる程オトナじゃないんだ。
窓際の一番後ろの席。
これがあたしの席というラッキーな状態。
窓の外を眺めながら先生の話をなんとなく聞く。
―――ブーッブーッブー
ポケットの中でケータイが振動した。
誰?
って奏!?
―――――――
今日、
7時くらいから
逢える?
―――――――
逢える。ってか逢うから。