青い恋
「みんな入学おめでとー」

しばらく話していると、男の先生が入ってきた。

「あ、そうだそうだ」

先生が軽く話をしてなにかを思い出したかのように言った。

「転校生がいるんだった、入ってこい」

「もー先生、忘れてるなんてひどいさぁ」

転校生が入ってきた時、そこにいた25人みんなが固まった。

男にしては長すぎるまつ毛、小さくてとても整ってる顔、サラサラな黒髪、モデルみたいな体型、そこにいた誰もが言葉を失って、数秒後に歓声。

「先生！その転校生だれ！！」

「ちょーかっこいいやん！」

なんて言葉がずっと聞こえる。

「誰って転校生だよ、自己紹介させてやれよ。ほら、お前もしろ」

「あー沖縄からきた相星渚です。方言が抜けきらんけど許してさぁ」

そう言って、すこし笑う転校生。不思議、おばあちゃんだけかと思ってたけど沖縄の方言ってこんなに優しく聞こえるんだ。

それとも、この人がおばあちゃんみたいに優しいからかな？

そんなことを思いながら頬杖をついて前を見ていた。
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