白馬の王子は待ちません

名札ね…。

見ると、確かに番号が書いてある。

ちいちゃんとあたしは、続き番号だったけど、
別のテーブルだった。

2人で目を合わせ…うなずいて。
それぞれのテーブルに向かった。





ドキドキしながら、向かうと。
女性が5人。男性が4人。


…う。なんか、女の子、若い…!
もしや…ダメ?あたし、オバサン?
比べられたら、まずくない?

焦って、ちいちゃんを探すと、
こっちを見てる。

ダメかもー!と無言で首を振ると、
ちいちゃんは、ちっちゃく胸の前で
ガッツポーズを作ってる。


う、うん…。そうだよね。
同じようにガッツポーズを作ってみると、
笑って、そっち見な!とばかりに
しっしと手を振った。


そうだよね…
何しに来たのって話だわよ。
みんな目的は、同じ。
気おくれしてる場合じゃないわ!



始めのテーブルにいた男女7人で、
合図とともに先ずは簡単に自己紹介。
女性たちは、やっぱりあたしより若い…。
20代ばかり。
男性たちは、30代後半が多かった。


職業、年齢、趣味などを話しつつ、
テーブルのメンツが変わるたびに、
始めて参加したこと、職業柄出会いが少ない
ことなどを…
手短に、でも熱意をこめつつ。
何度も繰り返した。


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