キンダーガーテン三   ~それぞれの居場所に~
クスクス笑い声がして……

我に帰ると……………みんなに大爆笑されちゃった。

えっ!!えっ???

びっくりする唯に

「全部、声に出てたよ。」って呆れる先生。

「別れないし、一人ぼっちにもしません!」って。

そっかぁ~

そうだよねぇ。

散々喋って、食べて飲んで…………

月曜だと言うのに、凄い有り様。

もちろん、みんなが手分けして片付けてくれるけど…………

明日の朝は、ゴミが大変だぁ~

「じゃあ、また明日。」

「お姉ちゃん、また遊びに来るね。」

「明日は、彩と一緒に食べてね!」

「唯先生、パンダ組の実習生は……二人で担当しましょうね!」

みんなが一言を残して帰って行く中で………先生と真剣に相談してる航君。

どうやら恭子先生のことみたい。

明日から先生と園長先生がいないから……

先生が出した指示で航君が動くみたい。

1年目なのに、信用されてるなぁ。

唯もあんな風に、先生の役にたてたらなぁ~

散々足を引っ張ってた唯じゃあ無理だけど、先生の右腕になれる航君に嫉妬しそう。

「それじゃあまた明日。
唯ちゃん、明日は怖い先生がいないから……一緒に羽を伸ばそうね!」

いつもだったら、二人で先生をからかうんだけど………

今は……航君にヤキモチ中だから

「先生は怖くないもん!優しいもん。」って……

『い~だ!!』ってしちゃった。

「あれれ?ご機嫌ななめ。
しょうがないから、退散します~」って笑って帰って行った。

「珍しいねぇ~
ウチのお姫さまが、コウに怒ってるなんて。
これで明日と明後日は、安心して仕事が出来そうだよ。
ところで、何に怒ったの??」

ヤキモチ妬いたって話したら………

再び大爆笑されちゃった。
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