キンダーガーテン三   ~それぞれの居場所に~
「分かった。」

そう言うと………唯の頭をひと撫でして

「洋ちゃん、悪い。唯ちゃんをもう少し預かってて。
お父さんに連絡してくる。」と言うと、お店から出て行ったの。

この間から感じていた視線は………あの人の物だったんだぁ。

「えっ!!唯ちゃん……視線を感じてたの??」

また声に出ていたみたいで…………

洋介さんに驚かれた。

「………………………………はい。
先生に話そうか、迷ったんだけど………………。
視線を感じて顔を上げても、誰もいないから……気のせいかと思って………。」

「悠人、怒ると思うよ~」

そう思う。

覚悟はしてても………やっぱり怖い。

怒るよね??

思わず洋介さんに、すがる目をしてしまう。

「内緒にしてあげたいけど………
いつから視線を感じていたのか、話さないといけないからね。
なるべく怒らないよう、言ってあげるね。」

「…………………………はい。」

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