キンダーガーテン三 ~それぞれの居場所に~
クラスに入ってからは、3日後から始まる新学期に向けて
壁や窓の飾りを貼ったり、オモチャを直したりした。
「唯先生。」
振り向くとドアに手をかけて、咲ちゃんが立っていた。
「なぁ~に?」
極力笑顔で対応したつもりだけど……
いつもと違う辛そうな顔を目にすると…笑えた自信がない。
無言で私の前に立つと
「………いつからですか?
この間の旅行の時には、付き合ってたって事ですか?
一人バカみたいにはしゃいでる私の姿……可笑しかったでしょうね。」
「ちがっ……」
「……先生にはがっかりしました。」
いつも明るい咲ちゃんの目には……涙が溜まってた。
初めて出来た後輩に…
喜んだのは……ホンの数ヵ月前。
……騙すつもりなんてなかった。
咲ちゃんが先生を好きなことだって……この間の旅行まで気づかなかった。
…………いきなり言われて……びっくりしただけ。
だから……付き合ってるって言わなかった………そう思うのに……
『先生を取られたくない』ってヤキモチを妬いたのも
『バレると困る』って言ったのも………唯なんだよね。
「……仕事は仕事ですから、やりますけど…。
先生と今までのように、やっていく自信はありません。
指示を出してもらったら、一人でやるので……言って下さい!」
それだけ言うと……スッと部屋に帰って行った。
……………………………………………………………………………………………………………
……………………………………………………………………………………………………………
しっかりしなくっちゃ!……………………泣いたらダメ!!…………………
何度自分に言い聞かせても、自然と涙が溢れてくる。
……………誰かを傷つけてまで、先生といても……いいのかな……
あの時ちゃんと伝えていたら……もう少し違う結果になってたのかな?
傷つけるつもりなんてなかったけど……
自分の事だけを考えてたから……ダメだったのかな??
………先生を好きな気持ちは……諦めるなんて出来ない……。
このワガママは………変えれないよぅ。
辛い顔の咲ちゃんに……何を言ったらいいのか……
何を考えたら良いのかさえ分からず……
不安な気持ちだけが、押し寄せてきた。
………先生…………。
壁や窓の飾りを貼ったり、オモチャを直したりした。
「唯先生。」
振り向くとドアに手をかけて、咲ちゃんが立っていた。
「なぁ~に?」
極力笑顔で対応したつもりだけど……
いつもと違う辛そうな顔を目にすると…笑えた自信がない。
無言で私の前に立つと
「………いつからですか?
この間の旅行の時には、付き合ってたって事ですか?
一人バカみたいにはしゃいでる私の姿……可笑しかったでしょうね。」
「ちがっ……」
「……先生にはがっかりしました。」
いつも明るい咲ちゃんの目には……涙が溜まってた。
初めて出来た後輩に…
喜んだのは……ホンの数ヵ月前。
……騙すつもりなんてなかった。
咲ちゃんが先生を好きなことだって……この間の旅行まで気づかなかった。
…………いきなり言われて……びっくりしただけ。
だから……付き合ってるって言わなかった………そう思うのに……
『先生を取られたくない』ってヤキモチを妬いたのも
『バレると困る』って言ったのも………唯なんだよね。
「……仕事は仕事ですから、やりますけど…。
先生と今までのように、やっていく自信はありません。
指示を出してもらったら、一人でやるので……言って下さい!」
それだけ言うと……スッと部屋に帰って行った。
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しっかりしなくっちゃ!……………………泣いたらダメ!!…………………
何度自分に言い聞かせても、自然と涙が溢れてくる。
……………誰かを傷つけてまで、先生といても……いいのかな……
あの時ちゃんと伝えていたら……もう少し違う結果になってたのかな?
傷つけるつもりなんてなかったけど……
自分の事だけを考えてたから……ダメだったのかな??
………先生を好きな気持ちは……諦めるなんて出来ない……。
このワガママは………変えれないよぅ。
辛い顔の咲ちゃんに……何を言ったらいいのか……
何を考えたら良いのかさえ分からず……
不安な気持ちだけが、押し寄せてきた。
………先生…………。