キンダーガーテン三 ~それぞれの居場所に~
「お邪魔します。」
あれから10分程で、現れたのは和也さん。
「尋ちゃんは?」と聞くと
「同じマンションの友達に預けた。」って。
たぶん、はぁちゃんだ。
はぁちゃんの彼氏さんも一緒だって言ってるから
………大丈夫かな?
唯の所に来るということは、尋ちゃんの所にも現れる可能性がある。
女の子だけでは…………心配。
「唯ちゃん。
尋ちゃんの心配も、もちろんだけど………
狙われたのは、唯ちゃんだからね。
唯ちゃんだって一人で行動したら、ダメだよ。」
前回、洋介さんに怒られたせいか柔らかい注意の先生。
きっと私を怖がらせないため。
でもね。
今回は………甘える訳にはいかない。
あの女の人……………必死だったから。
正直に話さないと。
「…………………あの。
さっき、帰っている時………
『ちょっと!』って女の人に腕を引っ張られたの。
この間の………………人。」
「怪我は??」
急に心配顔になる先生。
首を振ると
ホッと、あからさまに安堵するの。
これから話す内容を………このまま穏やかに聞いてくれるといいけど………。
「足がガクガク震えて……その場から動けなくなったの。
声も出なくて、怖いって思いながら女の人を見ると…………
手を振り上げてて…………」
ガタガタと音がして、和也さんが立ち上がる。
「和くん。」
笑顔で名前を呼ぶ先生だけど……目は笑ってない。
「それで?」
一番穏やかなのは、やっぱり洋介さんで………
話しの続きを促される。
「叩かれる!って思った時に女の人が………
『パパは……私と……春斗のものよ!取らないで!!』って言ったの。」
これには………3人とも驚き過ぎて…………言葉が出ない。
それはそうだよね。
私だって…………話してても………実感が沸かないもん。
パパ??
春斗??
取らないで??
でも……………
私は………見てしまったから…………。
お父さんを私のパパと呼ぶ…………女の人を。
あれから10分程で、現れたのは和也さん。
「尋ちゃんは?」と聞くと
「同じマンションの友達に預けた。」って。
たぶん、はぁちゃんだ。
はぁちゃんの彼氏さんも一緒だって言ってるから
………大丈夫かな?
唯の所に来るということは、尋ちゃんの所にも現れる可能性がある。
女の子だけでは…………心配。
「唯ちゃん。
尋ちゃんの心配も、もちろんだけど………
狙われたのは、唯ちゃんだからね。
唯ちゃんだって一人で行動したら、ダメだよ。」
前回、洋介さんに怒られたせいか柔らかい注意の先生。
きっと私を怖がらせないため。
でもね。
今回は………甘える訳にはいかない。
あの女の人……………必死だったから。
正直に話さないと。
「…………………あの。
さっき、帰っている時………
『ちょっと!』って女の人に腕を引っ張られたの。
この間の………………人。」
「怪我は??」
急に心配顔になる先生。
首を振ると
ホッと、あからさまに安堵するの。
これから話す内容を………このまま穏やかに聞いてくれるといいけど………。
「足がガクガク震えて……その場から動けなくなったの。
声も出なくて、怖いって思いながら女の人を見ると…………
手を振り上げてて…………」
ガタガタと音がして、和也さんが立ち上がる。
「和くん。」
笑顔で名前を呼ぶ先生だけど……目は笑ってない。
「それで?」
一番穏やかなのは、やっぱり洋介さんで………
話しの続きを促される。
「叩かれる!って思った時に女の人が………
『パパは……私と……春斗のものよ!取らないで!!』って言ったの。」
これには………3人とも驚き過ぎて…………言葉が出ない。
それはそうだよね。
私だって…………話してても………実感が沸かないもん。
パパ??
春斗??
取らないで??
でも……………
私は………見てしまったから…………。
お父さんを私のパパと呼ぶ…………女の人を。