キンダーガーテン三 ~それぞれの居場所に~
警察には行かないこと。
女の人が落ち着いたら直ぐに、先生達に連絡してくれること。
落ち着くまで連絡は先生達を通すこと。
結婚する時には、報告することを約束した。
離婚届を書くのも、みんなで見守り…………
笑顔でこの家を後にした。
「ごめんな。」
いつものように、優しく頭を撫でながら微笑む先生。
大丈夫だよ。
もう泣かない。
家族が戻ることはなかったけど………
あのまま戻っていたら…………無理があったはずだから。
女の人のした事は…………怖くて許せないことだけど
収まるところに収まったようにも思えるの。
「先生、ありがとう。
先生が動いてくれなければ…………唯は被害者のつもりでいた。
帰らない家族を待って、家を守ってると。
でも…………私がそうする事で
尋ちゃんは一人で耐えて、女の人と子供は……淋しい思いをして
お母さんだって、母として苦しんでいた。
今は、これで良かったって心から思っているよ。」
笑顔の唯に
「いい子になるな。」って頭を引いて、抱き寄せてくれる。
「泣きなさい。
いっぱい泣いて。
文句だって聞いてあげるから………心を空っぽにして…………。
それから…………楽しいことをいっぱい詰めていこう!
唯は………頑張ったんだよ。
誰よりも俺が知ってる。
尋ちゃんだって、お父さんやお母さんだって………
それぞれに苦しんだだろうけど………
それと唯が頑張ったことは別だろう?
唯が頑張ったことは無駄じゃないし、唯が頑張ったから
尋ちゃんだって高校卒業まで家族で居られたんだよ。
いつもいうだろう。
自分の評価は自分でしてあげなさい。
偉かったよ。」
女の人が落ち着いたら直ぐに、先生達に連絡してくれること。
落ち着くまで連絡は先生達を通すこと。
結婚する時には、報告することを約束した。
離婚届を書くのも、みんなで見守り…………
笑顔でこの家を後にした。
「ごめんな。」
いつものように、優しく頭を撫でながら微笑む先生。
大丈夫だよ。
もう泣かない。
家族が戻ることはなかったけど………
あのまま戻っていたら…………無理があったはずだから。
女の人のした事は…………怖くて許せないことだけど
収まるところに収まったようにも思えるの。
「先生、ありがとう。
先生が動いてくれなければ…………唯は被害者のつもりでいた。
帰らない家族を待って、家を守ってると。
でも…………私がそうする事で
尋ちゃんは一人で耐えて、女の人と子供は……淋しい思いをして
お母さんだって、母として苦しんでいた。
今は、これで良かったって心から思っているよ。」
笑顔の唯に
「いい子になるな。」って頭を引いて、抱き寄せてくれる。
「泣きなさい。
いっぱい泣いて。
文句だって聞いてあげるから………心を空っぽにして…………。
それから…………楽しいことをいっぱい詰めていこう!
唯は………頑張ったんだよ。
誰よりも俺が知ってる。
尋ちゃんだって、お父さんやお母さんだって………
それぞれに苦しんだだろうけど………
それと唯が頑張ったことは別だろう?
唯が頑張ったことは無駄じゃないし、唯が頑張ったから
尋ちゃんだって高校卒業まで家族で居られたんだよ。
いつもいうだろう。
自分の評価は自分でしてあげなさい。
偉かったよ。」