キンダーガーテン三   ~それぞれの居場所に~
訳がわからずキョトンとする唯に

「覚えてる?罰ゲームがまだなんだよ。
それと!今回は、色々反省してもらわないとねぇ~」って意地悪く微笑んだ。

?……………………罰ゲーム?………………?……………

あっ!!名前!

「唯ちゃんのこと………信じてたけど………怖かった。
別れたいって言う唯に……好意をもってたコウを近づけたし………
アイツだって男だから……
泣いてる……しかも『別れる』って言う女の子を前にして
……心が揺れないか不安だった………。
だから……ねっ!お仕置きが必要でしょう?」

……………罰ゲーム……プラスお仕置き…………。

クスクス笑いながら近づいた顔が………

後少し動いたら触れてしまうところで止まって……

ジィーっと、見つめられる。

……………うっ……………この口とキスしたんだぁ…………

急に怖くなって、うつ向きかけた唯の顎に

スッと先生の長い指が伸びてきて……………持ち上げられた。

………………カッコいいなぁ~

思わず見惚れていたら…………

チュッって………

びっくりして、ギュッと目を閉じたら。

チュッ………チュッ…………チュッって……

短いキスが何度も何度も繰り返される。

苦しくなって……両手で胸を押しても、男の人の力に……敵うはずもなくて

う~っ!!!!苦しいよぅ~

このまま酸欠で死んじゃう????って思ったら………顔が離れた。

ふぅ~っ。

思いっきり息を吸い込んだら、クスクス笑って

「鼻で息をしてごらん。」って………

< 42 / 149 >

この作品をシェア

pagetop