言葉はいつも想いに足りない

真尋「は?あんた正気?
こんな女の事を庇う訳?」

仁「...俺は、水無月の事を
汚い女だとは思わない。」

真尋「頭おかしいんじゃね?
あんたも見ての通りこいつは
俺のダチだろうがおっさんだろうが
誰彼構わず股を開くビッチだし
言われた事すら出来ねぇ
出来の悪い女なんだよ!」

仁「君に渡された携帯の中の
水無月を見て俺が思う事は一つだ。
...本当によく頑張った。」

もちろんそれは目の前の彼に
言った訳ではない。
彼の体の奥で泣き崩れている
水無月へ向けて言った言葉だ。
< 153 / 270 >

この作品をシェア

pagetop