言葉はいつも想いに足りない
仁「君にもいつか出来るといいな。
頼れる誰かを見つけて欲しい。
認めて欲しい。自分自身の弱さを。
誰だって弱いよ。でも、誰だって強い。
いつも心細い。だけど、一人の時間も
大切だ。沢山の矛盾と葛藤して
悩んで迷って落ち込んで...そして
人は強くなろうと努力する。
君の努力は認めるよ。だけど、その
努力が間違っていたのなら謝らなければ
ならない。迷惑をかけてしまった事を
きちんと謝罪して、間違いを正して
自分の弱さを認めてあげるんだ。
それでリセット出来る。明日から
また君は強さを求めて生きて行ける。」
真尋が泣いていた。
仁「綺麗事に聞こえるかもしれないけど
本当は君の事も救いたかった。
水無月の愛した人だから。
君の事も守ってあげたかった。
でも、ごめん。今の俺じゃ
一人の人を守る事しか出来ないんだ。
俺ももっと強くなるよ。
今度は君の事も守れるように。」
温かくて優しい部長の言葉が
真尋の何かを変えたんだ。