言葉はいつも想いに足りない

背を向けて歩く葉山の背中を
水無月はずっと見続けていた。
姿が見えなくなってからも、ずっと。

仁「悪かったな、水無月。」

葵「どうして部長が謝るんですか?」

水無月は俺の方を見ようとはしなかった。

仁「君に辛い思いをさせた。
俺があんな画像を送らなければ
こんな事にはならなかった。」

葵「あのまま放っておいたら
もっと酷いことになってたと思います。
部長は何も悪くないです。
だから気にしないで下さい。
私が巻き込んだ事ですから。」
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