言葉はいつも想いに足りない

仁「この時間がずっと続いて欲しい。
でも、打ち合わせがある。
今日の帰りは一緒に帰ろう。」

葵「はい。」

部長は非常階段の扉を開け出て行った。

ーバタン

私も少し間を置いてから
廊下へと出る。

廊下で他部署の人と話をする人は
いつも通りの部長だった。
さっきまで私に何度もキスを
していた人とは思えない。

あの部長が。...私の恋人なんだ。

< 199 / 270 >

この作品をシェア

pagetop