言葉はいつも想いに足りない

~仁side~


水無月と手を繋ぎ歩く並木道。

まるで男子高校生にでも
なった気分だった。
人と手を繋いだのは
いつぶりだろう。

大人になると簡単に体の関係は
持ててしまうのに手を繋ぐ事は
気恥ずかしくて出来なくなる。

だけど、水無月とは自然と
手を繋いでいた。
気恥ずかしさなんてものはない。
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