言葉はいつも想いに足りない

どうしてだろう。
今まではあまり何かを誰かに
伝えたいと思った事などないのに
水無月には何でも話したくなった。

他愛ない会話も楽しくて
水無月の声が聞きたくて
笑い声を聞きたくて笑顔が見たくて
俺はいつの間にかお喋りになった。

仁「これから先どれだけ
彼の話をしてもいい。
いや、むしろ俺は聞きたい。
水無月が頑張った5年間の話を。
一つも零すことなく知りたい。」
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