言葉はいつも想いに足りない

でも、俺はもう二度と
彼女の想いを知る事が出来ない。

霊安室を出ると匠海は
廊下のイスに座りながら
ゲームをしていた。

仁「匠海。」

匠海「何?」

仁「暮らさないか?」

匠海「え?」

仁「お父さんと暮らそう。」

匠海「暮らさない。
僕は施設に行くから。
手続きが済むまでは
おばさんの家で暮らす。」
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